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勉強は日本刀を鍛えるが如く


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記事:神雄大(ライティング・ゼミ8月コース)
 
 
大学生の時、私は初めて日本刀を手にした。
大学の授業の一つに『日本刀講義』という授業があり、当時から日本刀に興味を持っていた私は授業のレジュメを見るなりすぐさまその授業を受講する事にした。幸いと言うべきか抽選が発生する事も無く、私はすんなりと授業を受ける事ができた。日本刀を手にしたのは、何回目かの授業の最中だった。あの美しい日本刀の姿と重さは、今でも鮮明に思い出す事ができる。
何故今日本刀について書いているのかというと、最近勉強するという事は日本刀を鍛えるという事に似ていると思ったからだ。
刀鍛冶の職人は、美しい日本刀を作り出すために製造の過程で刀を何回も槌で叩く。何回も、何回も、何回も。気が遠くなるほどまでに叩き続け、その果てに見る者を魅了する美しい日本刀が生まれる。それに近道など無く、面白みもないただひたすらに地道な作業を繰り返す事で日本刀を生み出す事ができる。
勉強も同じだ。勉強自体は面白くないという人が多数派だろうし、やっていて苦しい場面だってある。だが何回も積み重ねる事で、今まで理解する事が出来なかった問題を理解する事ができる。
実はつい最近、私もそれを実感した。私は以前から英語の勉強をしているのだが、何回やってもある英語の単語をどうしても覚える事が出来なかった。しかし何回もその単語を書き取り、自分でも単語と和訳を何回も口に出して呟いて少しでも記憶に残そうとし、その単語に対する勉強を積み重ねた。すると本当にこの前、その単語の日本語の訳だけを見た状態で単語をあっさりと書く事が出来た。あまりにあっさりだったので、思わず自分も呆気に取られた。まるで今まで越えられなかったハードルが、ある日急に越える事ができたような感覚だった。
思い返してみると、きっとあれが積み重ねの結果だったのだと今では思う。そして同時に、私は積み重ねの結果はそう簡単には出ないという事を悟った。毎日の学校の課題や、天狼院書店のライティング・ゼミの課題投稿に追われている人なら分かると思うが、課題に対する答えを出そうと焦るたびに答えが出せない事が何回もある。実際に私も課題に取り掛かろうとしても、中々答えが出ない事が多々あった。今回の英語の単語も、今まで何回も練習してきたのに一回で書き出す事がうまくできず、今回初めて一回で書き出す事が出来たのだ。
そして日本刀も同じだ。美しい日本刀を作り出すためには、一回や二回叩くだけではなく、気が遠くなるほど何回も刀身を叩かなくてはならない。その地道な作業は、どこか勉強に似ている。
つまり、日本刀にせよ勉強にせよ良い結果を生み出すためにはインプットだけではなく生みの苦しみにも耐えなければならないというわけだ。ただ知識や技術を溜め込むだけではなく、少しでも良いものを生み出すために知識や技術を活用して結果を生み出す。しかしただ生み出すだけでは良い結果は生まれない。良い結果が生み出せなかったり、そもそも良い結果を生み出すためのアイデアが考えつかなかったとしても、良い結果を生み出す事だけを考えて日々知識と技術を溜め込んでアウトプットを繰り返す。そうする事でようやく良い結果を生み出す事ができる。そう考えると、勉強と日本刀を鍛える事はどこか似ているような気がする。
ちなみに私が初めて日本刀を持った時、その日本刀は非常に美しかったのと同時に重かった。考えてみれば当然だ。日本刀は鉄の塊であると同時に、その刀を作った刀鍛冶の技術と知識が込められている。重くて、美しくて当然なのだ。
それは人間も同様かもしれない。勉強するという事は、ただ机に座って国語や数学のテキストを開いて問題を解く事だけではない。それが無駄という事を言うつもりは無いが、それだけが大事ではないのだ。外に出て色々な人と話したり、アルバイトをして色々な仕事を経験したり、仕事を通して様々な技術を身に付ける。知識を溜め込むだけではなく、そうして色々な経験を身に付ける事で自分自身を鍛え上げる事で、自分の知識や心といったものを磨き上げていく。まるで、刀鍛冶が日本刀を何回も叩く事で、美しくも強靭な刀を作り上げようとするかのように。
そして刀鍛冶の作業の果てに一振りの刀が生まれるように、そういった経験の果てには誰からも尊敬されるような人間が生まれるのかもしれない。そう考えると、私達人間は誰しもが刀鍛冶であると同時に一振りの名刀になる可能性を秘めた玉鋼であるとも言える。
だが一振りの名刀になるためには多くの経験を身に付ける事はもちろんの事、勉強を通して様々な知識を身に付けてアウトプットを繰り返す事も大事だ。それは非常に地道な作業になるだろうが、作業を行う事でまた新しい知識を身に付ける事ができるのと同時に、自分が誰からも認められるような人間にまた一歩近づく事を意味している。大変な事だとは思うが、これまでに多くの刀鍛冶達が地道な作業の果てに多くの名刀を作り上げてきたように、あなたも自分を毎日地道に叩き上げて欲しい。
その道の果てには、誰をも魅了する輝きを持ったあなた自身が、きっとあなたを待っているから。
 
 
 
 
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2022-11-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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