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イヤリングカラー(金髪)が教えてくれたこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:宇内ケイ (ライティング・ゼミ12月コース)
 
 
一ヶ月前、イヤリングカラーをいれた。
 
「イヤリングカラー」とは、もみあげや耳の後ろの髪をカラーリングするヘアスタイルのこと。
髪の内側を明るいカラーにする「インナーカラー」の耳周りだけのバージョンである。
 
内側だけ色を変えるので、その上から髪を被せればパッと見ではあまり分からない。
でも髪を耳にかけたり、アップスタイルにしたりすると表面に出てきてアクセントになる。
TPOに合わせてアレンジしやすいところが気に入っている。
 
なぜ私がイヤリングカラーを入れたかというと「人から舐められたくなかったから」である。
 
以前は黒髪だったのだが、地味で大人しそうにみえるのか、駅で人にぶつけられたり(前から来る人を避けているのにワザとぶつかってくるのだ)、並んでいる列に割り込まれたり、初対面の人にイヤな態度を取られたりすることが多かった。
 
なぜだろう? と思って他に似たような人がいないかなとネットで検索したところ、「金髪にしたら人から舐められなくなった」という体験談を見つけたのだ。
 
その体験談がいうには、黒髪だったころは痴漢に遭ったり、店員さんからイヤな対応をされたりしたけど、それが減ったのだという。
しかも、この体験談だけではない。
金髪や赤髪など、派手な色(派手髪)にしたらとても過ごしやすくなったという話が他にもたくさんネットに上がっていたのである。
 
え、ナニコレやってみたい!!
実際にやってみてどう変わるのか知りたい!
 
そう思って挑戦してみることにした。
 
しかし、挑戦するまで約1年という時間が必要だった。
なぜなら、ちょうどその頃ベリーショートだったからだ。
 
いや、ベリーショートは私が希望したヘアスタイルではない。
去年初めて訪れたヘアサロンで「ショートボブ」をオーダーしたら、なぜか「ベリーショート」にされてしまったのだ。
女性ならきっと分かってくれると思うが、その時の絶望感といったら半端なかった。
 
しかもなぜかお店の女性オーナーに叱られるというオプション付き。
カット前のカウンセリングをしている最中から、オーナーの態度がどんどん悪くなり、ちょっと暴言に近いことも言われたのである。
その時ロングだったのだが「髪をロングからショートにする人なんていない」とまで言われた。
ちょっと、いやかなり意味が分からなかった。
 
後ろ髪をバッサリ切られたときは「え?」と思ったけれど、「ちょっと切りすぎ……? いやでもここからイイ感じにしてくれるのかも……」と自分を納得させた。
しかし、カットが進み「どうやら違うようだぞ?」と思った時にはもう後戻りができない長さになっていた。
 
数十分後、鏡には「モンチッチ」風ベリーショートの女が映っていた。
 
※「モンチッチ」とはサルに似た妖精のぬいぐるみである。ご存じない方はぜひネットで検索してほしい。きっとどんな髪型になったか一目でお分かりいただけると思う。
 
まさに放心状態。
ショックのあまりオーダーと違う!と反論する気力もなかった。
ヨロヨロしながら家に帰りついたが、出迎えてくれた家族もまた絶句していた。
その夜、私の枕は涙でぐしゃぐしゃになった(ウソ)。
 
私は思った。
もし私の容姿がめちゃくちゃ厳つかったら、あのオーナーはベリーショートにしただろうか?
いや、しない。
きっと「こいつは何をしても反論しないだろう」と下に見たから、オーダーよりも短くしたのではないだろうか。
 
被害妄想は多少あるかもしれないけど、だって、そう思わずにはいられないほどイヤな雰囲気だったのだ。
お互い、今日がはじめまして、だったのに。
オーナーよ、私とあなたの間に何があったというのだ。
 
テレワーク中だったのが不幸中の幸いであった。
そのときは12月だったということもあり、ずっとニットの帽子をかぶって過ごした。
風邪も引かず一冬越せたのは帽子のおかげかもしれない。
 
と、話が脱線しつつあるが、そんなこんなで「もう人に舐められたくない!」と思ったのだ。
 
そして「人に舐められる人 特徴」とか「人に舐められない方法」といったキーワードをGoogle先生にポチポチ打ち込んで検索した結果、「派手髪にすると対人トラブルが減る」という話に辿りついたという訳である。
 
そして約1年が経ちようやく髪も伸びたので、別なヘアサロンの門を叩いたのである。
(全体的に短かったので伸ばすのが本当に大変だった……)
 
ちょうどフリーランスになったこともあり、ヘアスタイルやヘアカラーは自由だ。
せっかくなら前からやりたかった明るい髪色に挑戦することにした。
髪全体を金髪にすることも考えたが、ヘアダメージが心配だったのでまずはイヤリングカラーから始めようと考えた。
 
そして完成したのが、全体はアッシュベージュ(茶髪)、イヤリングカラーはミルクティーベージュ(金髪)というヘアスタイルである。
 
鏡には、見慣れない私の姿。
気恥ずかしさを感じつつも、「ついにやってしまった!!」というワクワク感もあった。
 
似合うかと言われたら良く分からないけど、でも、うん、なんかイイ感じ!
ヘアサロンから帰る時、胸がとても軽くなったのを感じた。
 
そしてイヤリングカラーをしてから1ヶ月。
どんな変化があったかというと……
 
・人からぶつかられることが減ったかも?
・お店の店員さんがにこやかに対応してくれているかも?
 
という感じだ。
ぱっと見では金髪はほとんど見えないので、見た目の威圧感でトラブルを避けられたというのはあまりないかもしれない。
 
でも振り返ってみると「そういえば、最近イヤだなと思うことが減ったかも」と感じている。
心おだやかに過ごせる日が増えた。
 
それまでは黒髪に合わせて、ちょっとお堅めの服装が多かった。
服の色も黒や紺色などビジネスでも使えそうなもの、着回せるものをよく選んでいた。
 
それが、「せっかく髪を明るくしたんだから、メイクを変えてみようかな」「ベージュや黄色など明るい色の服に挑戦してみようかな」「人の目を気にするより好きなことをしよう」と考えるようになったのだ。
 
そうなると「あれ? 意外にこういうのもイイかも」「こういうのも似合うんだ」という、新しい自分に出会うことができた。
 
鏡を覗けば、そこには以前とは全く違う私がいた。
 
見た目だけではなく気持ちにも変化があった。
「自分が好きだと思うものを選んでいる」という、自分に対する信頼が出てきたのだ。
言い換えるならばほんのちょっとの「自信」である。
その自信が目に見えない盾となり、私をトラブルから守ってくれているのかもしれない。
 
もちろん、イヤな思いをしなくなったという訳ではない。
しかし、自分が相手に対して誠実に向き合っているなら、相手がどんな態度を取ろうがそれはもう相手自身の問題である。
そんな風に思えるようになった。
 
 
イヤリングカラーが私に教えてくれたこと。
 
それは、舐められない方法ではなくて「自分への信頼」「自信の大切さ」だったのである。
 
 
 
 
***
 
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2022-12-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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