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『THE FIRST SLAM DUNK』、観る前に原作を復習もしくは予習すべき?(ネタバレ注意)


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記事:赤羽かなえ(ライティング実践教室)
※この文章は、多少のネタバレを含みます。
 
 
原作を復習もしくは予習してから映画を観に行くべきか?
 
12月3日以降、SNSやネット記事では、映画『THE FIRST SLAM DUNK』を見るにあたってスラムダンクの原作を読んでおいた方がいいか? というテーマで色々な意見が出ていた。なるべく早めに見に行きたかったけど、原作を読んでからだいぶ時間が経ってるからなあ……。どうしよう、そのまま観に行ってしまおうか、と悩んでいた時に夫の部屋にパンフレットが置いてあることに気が付いた。もう、観てきたんだ。夫は、映画好きだけど、普段は話題作に飛びつかない人なのでちょっと驚きながら聞いてみた。
 
「原作復習してから観た方がいい?」
 
「貸すから読んでから観た方がいい」
 
当然だろ? というあきれ顔で即答された。あれ、そんなにスラムダンク好きだったんだ……。原作を電子書籍で持っていることも知らなかった。25年の付き合いになるのに、夫の知らない一面に驚きながら、見た人の意見を尊重することにした。
 
どうせ原作があるなら、子どもたちにも読ませて、冬休みに観に行こうっと。
 
原作を覚えているのかな、と思って読み返し始めたけれど、案外次々と話を思い出すものだ。記憶の小箱にちゃんと収められていたのだろうか、次の展開もなんとなく覚えている。印象的なシーン、印象的なセリフが芋づる式に出てきて、まさに復習だった。改めて、作品のすごさに震えた。前に読んだ時にはただ単に面白いだけだったけれど、今回は、名作の凄みを感じながら読み進めた。随所の名言がじわじわと心に沁み込んでいく。試合展開の早さにドキドキワクワクする。気が付けば、31巻を一気に読んでしまった。夜更かしどころか、時計が朝の5時を指していて驚く。子どもたちも端末を奪い合いながら夢中になって読んでいた。
 
事前には、情報がほとんど流れていなかったものの、冬休みに入る頃には、さすがにチラホラと映画の内容が耳に入って来る。どうやら原作とは主人公が違うらしい、映画になっているのは、どうも原作のラストの部分らしい、バスケの動きがすごくて、アニメの新境地を感じた――そんな評判に否が応でも期待が膨らむ。
 
実際に映画を見てみると、事前に入ってきた部分が目の前で展開されていてなるほどな、と思う。
 
確かに、原作を読んでから観に行くと、どんな風に編集されているのか、とか、この部分は入ってないのか、とか映画の中だけで話が完結するように原作とは矛盾している部分が若干ある。それはそれで、間違い探しのような楽しさがあって、私はさほど違和感はなかった。
 
それよりも衝撃的だったのが、スラムダンクに登場するキャラクターの世界観が一人一人きっちりと出来上がっているという点だった。原作の時点で、キャラクターの性格や雰囲気、口ぐせ、試合への臨み方、前半はどう動くか、後半疲れた時にどうなるかというのまではっきりとわかる。これが、味方チームだけでなく、相手チームの主要キャラクターも明確に出来上がっている、ということに気が付いた。だから、今回、原作と主人公が違ってもそれが全く気にならない。気にならないどころか、映画版の主人公の生い立ちが入ることで、さらにそのキャラクターに思い入れができ、映画の主人公の目線から同じ試合をもう一度楽しむことができる。
 
……っていうことは、これ、『THE FIRST SLAM DUNK』って書いてあるけど、“FIRST”にとどまらず、同じ試合だけで何通りものストーリーが作れちゃうってことじゃない?
 
登場人物がいれば、その数だけ人生があって、同じ場所に立っていたって、考えていることも違えば感じていることも違う。それを原作と主人公を変えることで見事に表現している。主人公が変わっていても映画の主人公がちゃんと愛されるキャラクターとして映画の初めから思い入れられるくらいに原作でキャラクターを作り込んでいる作者のすごさを映画で改めて感じた。
 
スラムダンクをリアルタイムに見てきた私達世代も、今回初めてスラムダンクに触れた子供達世代も、映画だけでなく原作も夢中になってしまう。不良同同士のケンカなんてもはやあまり見かけないなど随所に古さはあるのに色あせずに惹きつけられるのは、登場人物のひたむきさや迷いなどが世代を飛び越えて共感できるからだろう。
 
映画館の迫力のあるドリブルやシューズが床できしむ音、歓声……熱狂的な音の渦が余韻として耳の奥に残っている。まだまだ作品の世界観に浸っていたいそう思いながら帰路についた。
 
改めて、私が『THE FIRST SLAM DUNK』を見る時に、原作を復習、もしくは予習した方がいいか? と聞かれたらどう答えようか。
 
事前に読めるなら読んでいけば面白いけど、読めなかったら、とりあえず、すぐに映画を観てもいいよって言うかもしれない。
 
そうしたら、感動の勢いで原作も一気に読んで、それからもう一度、改めて映画を観ることもできるし、ね!
 
 
 
 
***
 
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2022-12-28 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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