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優柔不断なくせに大きな決断をする私


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:あこ(ライティング・ゼミ12月コース)
 
 
人は1日に35,000回の決断をするそうだ。
 
一言に「決断」と言っても、階段を右足から上ろうか、今日は何を着ようか、といったどうでもいいような決断から、念のために上司に報告しておこう、誤送信をしないためにダブルチェックしようなど、仕事でミスを防ぐための決断、転職はこの会社に決めよう、この人と結婚しようといった人生を左右する決断まで、さまざまな「決断」が存在する。その全部をひっくるめて、35,000回の決断をするのだそうだ。
 
6時間寝るとして、1日意識を持って行動する時間は18時間。
35,000回を18時間で割ると、1時間に1944回。
ということは、1分で32回、2秒に1回決断を下している計算になる。
 
私たちは、どうでもいい決断から人生を決める決断まで、2秒に1回、何かしらを決断しているのだ。シェイクスピアの「人生は選択の連続である」という名言も、妙に納得できてしまう。確かに選択、決断の連続である。
 
私は優柔不断だ。
優柔不断という言葉を調べてみると「物事の判断がなかなかできず、迷ってばかりいること。物事の決断ができないこと」とある。
 
私は幼い頃から「どう思う?」「これが欲しいんだけど、買ってもいいと思う?」とよく母親に聞いていた。「いいと思うよ」という言葉が欲しくて。母親の賛同がないと、不安で自分では決断できないのだ。
 
「そんなの止めなさいよ」と言われると、どれほど「止めるべき」かのレベルを探るべく、「なんで?だって○○じゃん。買ったっていいじゃん」と抵抗してみる。母が鉄の意志でダメという時は、こちらも大して強いこだわりがあるわけではないので、表向きはブツブツ文句を言いながらも母親の言うことに納得し諦め、面倒くさくなった母親が「じゃあアンタの好きにしなさい」と言った時は「了承を得た」として、自分の思うようにやるのだ。
 
今思えば、優柔不断ながらも(2秒に1回のところを2分に1回くらいかもしれないが)、自分の意志で決断していたように思う。少なくとも、自分が納得した選択しかしてこなかったと思う。
 
先日、会社の研修で自己分析のためのテストを受けた。例えば、「会議では自分の意見を言わず、聞いている方が好きだ」という問いがあったら、1(まったくそう思わない)から5(まったくその通りだ)の5段階のどこに自分があてはまるかを答えるテストだ。その中に「今までの自分の人生はすべて自分で選択してきた」という問いがあったのだが、私は迷わず「5(まったくその通りだ)」を選んだ。
 
私は優柔不断だからこそ、色んな人のアドバイスを聞くし、悩み過ぎてハゲるんじゃないかと思うほど悩んで悩んで決断する。受験や転職といった人生を左右するものならばなおさらだ。人のアドバイスを聞くけれど、言われたままにするわけじゃない。
「そのアドバイスを聞こう」という決断を「私」が下すのだ。
だから私は、「すべて自分で選択してきた」と思うのだ。
 
私は、高校を卒業して短期大学に入学した。周りの子達は1年の終わり頃から就職活動を始め、2年の夏には就職先が決まっていた。そんな中私は就職活動をせず、4年制大学への編入学を目指し、奇跡的にも無事に合格。編入することを決めるのである。
 
そして、大学卒業後就職をしたが、別にやりたいことを見つけ7年目に退職した。
私は今までに、3回転職をしている。今の会社は、新卒で入った会社を入れて4社目の会社だ。
 
優柔不断な私にしては、大きな決断をしまくっている気がするが、今思い返すと、編入学も就職も転職も、親に言われて、自分の意思に反して決めさせられたことはない。今となっては、親に意見を求めたかどうかも記憶にない。
あんなに母親の「いいと思うよ」を求めていたのに、いくつも自分で大きな決断をしていたのだ。
 
先に書いた研修で、自信満々で「5」を付けた私だが、中には「3(どちらでもない)」「2(そうは思わない)」を付けている人がいた。理由を聞くと「男に生まれたことは、別に自分が選んだわけではない」ということだった。そんなことを言ったら日本に生まれることやこの時代に生まれること自体、自分が選んだわけではないので、それを言うのは反則な気もするが、その発想自体が私になかったので驚きだった。
 
しかし、一度きりの人生だから、できれば「自分で選んできた」と胸を張って言えると幸せだなと思う。(男、女に生まれることを選べないということは置いておいて)
もちろん後悔することだってあるけれど、でも悩んで悩んで自分で出した答えだから、仕方ないか、と思えるのではないかと思う。
 
この文章を書いていて急に、やりたいようにやらせてくれた両親に感謝の気持ちが湧いてきた。大事に育ててくれたんだな、と親の愛情に触れた気になる。
 
今週末は両親にテレビ電話でもしてみようと決めた。
35,000回のうちの1つを決断する。
 
 
 
 
***
 
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2023-01-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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